2002年に発売されたアルバムIT’S A WONDERFUL WORLDに収録曲「渇いたkiss」は、アルバム曲にも関わらず数々のシングル曲にを差し置いて「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは9位!(映画「Mr.Children REFLECTION」 劇場公開パンフレットより)
切ないときに無性に聞きたくなるなど、男性だけではなく女性からも人気!
そんな人気の渇いたkissですが、聴き込むと色々な疑問が生まれてきますよね。
・ケロイドってなに??
・よくあるフォーマットの上
・禁断の実?
そこで今回はの歌詞の意味を考察しつつ、これら疑問についても考えてみたいと思います。
それではどうぞ!!
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渇いたkissって、一言でいうとどんな曲?
渇いたkissは失恋ソングで、男女の別れ際~別れた後の様子を男性目線で描かれた曲です。
また作詞を担当したボーカル桜井さんはタイトルについて「乾いたkiss」ではなく敢えて「渇いたkiss」と語っています。
乾燥肌など、唇含め肌で使用する場合は一般的に「乾燥」ですよね。
なので、「乾いたkiss」でも意味が通じます。
そんな中「渇いた」にした理由は、男性(曲の主人公)は別れた女性のことを
喉が渇いて水を求めるように、別れた後も女性のことを求めているからだと語ります。
タイトルの時点で深すぎ・・・!
歌詞の構成については筆者の見解ですが、1番が付き合っている頃(別れる直前)、2番が別れた後という構成になっていると考えられます。
気になる歌詞の意味を考察
よくあるフォーマット~乗り上げてしまうんだ
よくあるフォーマットの上 片一方の踵で乗り上げてしまうんだ
出典: 渇いたkiss/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
”よくあるフォーマット”とは、よくあるパターンという意味でだと考えられ
渇いたkissは失恋ソングなので、別れ際のよくあるパターンということでしょう。
”踵で乗り上げる”というのはどういう意味でしょうか?
自らの意思で乗り上げる場合、踵という表現ではなく、前足とか右足などという表現を使うかもしれません。あえて踵と表現することで、自らの意志ではなく、背後から忍び寄ってきた別れというものを表現している考えられますね。
誰かが禁断の実摘み取り~僕という過去なんだ
誰かが禁断の実摘み取り 再び次の果実が実る
揺るぎのない決心に凍りつく顔
力のない瞳が映すのは僕という過去なんだ出典: 渇いたkiss/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
”禁断の実”とはなんでしょうか?
筆者は旧約聖書に出てくるアダムとイヴの話が元ネタになっていると考えております。
旧約聖書の禁断の実についてご存知でない方も多いと思うので、Wikipediaから要約を引用します。
アダムとイヴはエデンの園にある果樹のうち、この樹の実(禁断の実)だけは食べることを禁じられるが、イヴはヘビにそそのかされてこの実を食べ、アダムにも分け与える
Wikipedia 禁断の果実 より
要は、女性(イヴ)が、他の男性(ヘビ)に唆(そそのか)されて
約束を破って浮気/不倫をしてしまう(禁断の実を食べてしまう)というお話です。
これが元ネタだとすると、渇いたkissに登場するカップルは、女性が他の男性のことを好きになったことが原因で破局してしまったんでしょうね。
またこの説で考えると”力のない瞳が映すのは僕という過去なんだ”は
今好きな男性が現在で、曲中の主人公は過去の人(元カレ)ということを表現していると考えられますね。
くたびれたスニーカーが~記憶と一緒に
くたびれたスニーカーがベランダで雨に打たれてる
線香花火 はしゃいでた記憶と一緒に出典: 渇いたkiss/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
共感していただける方は少ないと思いますが、個人的に好きな歌詞です・・・^^;笑
このたったの2行でフラれた後の心境を上手く表現していると感じるからです。
このパートでは部屋で意気消沈している光景が描いていると考えられるのですが
筆者の解釈では
・意気消沈した男性の気持ちの隠喩が”くたびれたスニーカー”
・彼女との思い出が詰まった”くたびれたスニーカー”は、雨に濡れているため渇かない。過去を美化してしまう気持ちを表現
だと思っています。
とりあえず僕はいつも通り~性格を少し呪うんだ
とりあえず僕はいつも通り 駆け足で地下鉄に乗り込む
何もなかった顔で 何処吹く風
こんなにも自分を俯瞰で見れる
性格を少し呪うんだ出典: 渇いたkiss/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
別れた時、別れた気分に浸りたくて失恋ソングばかり聴きたくなりませんか?
フラれた男性も失恋気分に浸っており、気持ち的には付き合っていた頃のように生活ができないような状態になっている。しかし、実際は何もなかった顔で付き合っていた頃と変わらない生活を送っている。
こんなに彼女のことを渇望しているハズなのに・・・?なんて矛盾だらけの男なんだ…
こういった男性の心境を描いているパートだと考えられますね。
生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ~桃色のケロイドに変わればいい
生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ
桃色のケロイドに変わればいい
時々疼きながら
平気な顔をしながら出典: 渇いたkiss/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
まず聞きなれない単語であるケロイドとはなんでしょう?
ケロイドとはキズや火傷のあとに出来る赤くて膨らんだ傷跡のことです。(下図)
傷は瘡蓋(かさぶた)になってキレイに治るものと、ケロイドになって簡単にはキレイに治らないものがあります。
このパートでは男性が女性に付き合っていた頃の思い出を、瘡蓋のようにすぐキレイさっぱり忘れるのではなく、ケロイドのように長く覚えていてほしいと願っているのでしょうね。
まとめ
いかがだったでしょうか?アルバム曲とは思えないほど色々な伏線が張り巡らされていますね!
渇いたkissは筆者も好きな曲の一つですが、くれぐれも渇いたkissに陥らないよう、パートナーとは上手くやっていきたいものですね^^;
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