「ベッドじゃ社長の上に股がって」
「娘は学校 フケてデートクラブ」
「退屈なヒットチャートに ドロップキック」
などなど、強烈な歌詞が並ぶeverybody goes!
Mr.Children史上最も売れた曲Tomorrow never knowsをリリースしたその一か月後に発売されたシングル曲でミリオンセラーを達成しました。
1カ月後に発表されたと思えないくらいTomorrow never knowsとは真逆・・・!
今のMr.Childrenと作風とは大きく異なりますが、2009年、2019年のライブでも歌われており、Mr.Childrenメンバーも気に入っている曲なのではないでしょうか?
そんなeverybody goesですが、歌詞が物語仕立てのため少々意味が分かりにくかったり、巷ではパクり疑惑もあったります…!
今回は歌詞の考察をしつつ、パクり疑惑などについても考えてみたいと思います。
では行きましょう!
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everybody goesの歌詞の意味
努力が報われにくい社会を嘆いた曲だと思います。
秩序、羞恥心が乱れた社会の中で、夢や目標を達成するために奮闘するサラリーマン。そん中で努力しますが報われず、終いには同僚から「あいつは変わった」と非難される。その結果、病んでしまう。そんな様子を描いている歌だと考えられます。
ただ作詞されたボーカル桜井さんとしては「どうでもいいや」という気持ちで制作されたようです笑
1997年、桜井さんはeverybody goesに対してこのように発言しています。
本当はどうでもいい曲なんですよ、everybody goesって。
そういう気持ちで作ったんですけど、(演奏してて)ものすごく快感なんですよ。
このどうでもいいはずの曲が。
今でもライブでやったとき一番ピークの曲なんですけど。
(詞の作り方が)そこから変わったというか、吹っ切れたというか。
1997年 日本テレビ「FAN」より
everybody goesはパクり?
「パクり」の定義は人によって異なるため判断が難しいですが、筆者の感覚ではパクってないと感じました。
パクリ元の候補として挙がるのは2曲で、1つがQueenのKeep Yourself Alive、もう一つがThe WhoのPinball Wizardです。
Keep Yourself Alive/Queen
Pinball Wizard/The Who
似ていないような・・・?
いかがでしょうか?
これを「パクり」と定義してしまうと、Mr.Childrenに限らず、新しく生まれてくる曲すべてが何かのパクりになってしまうのではと感じましたので、このレベルはパクリではないと思います。
それではここからは歌詞について意味を考察していきましょう!
登場人物① 努力が報われないサラリーマン
複雑に混ん絡がった社会だ
組織の中で ガンバレ サラリーマン
知識と教養と名刺を武器に
あなたが支える 明日の日本そして you
晩飯も社内で一人インスタントフード食べてんだ
ガンバリ屋さん Uh- 報われないけどAh 仕事の出来ない連中は こう言う
「あいつは変わった自惚屋さん」Uh-
こんなにガンバッてるのに出典: everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿・小林武史
仕事は人と人でやるものですので、高学歴だから、キレものだから、努力すれば結果が出るとは限らず、定性的な部分である、先方の方との相性や、付き合い、接待なども重要ですよね。
こういった社会の中で、曲中のサラリーマンは知識と教養と名刺を武器に孤軍奮闘しますが、残念ながら報われません。終いには同僚に「あいつは自惚れている」と非難。そんな悲しい様子が描かれているのでしょう。
登場人物② 女優を夢見る女性
上京して3年 彼女にすりゃ chance
地道なダイエットの甲斐もあって
カメラの前で悩ましげなポーズ
そして ベッドじゃ社長の上に股がってoh you
それでも夢みてる ムービースター
世間知らずの お人好しさん Uh-
相変わらず 信じてる出典: everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿・小林武史
女優志望の女性が、「役」欲しさに権限のある方(社長)に性行為で媚びを売る。しかし、媚びても「役」はもらえるとは限らない。そんな悲しい様子が描かれているのでしょう。。。
登場人物③ 教育熱心なママ
愛する一人娘の為に
良かれと思う事はやってきた
“教育ママ”と 近所に呼ばれても
結構 家庭円満な この18年間でも you
娘は学校 フケてデートクラブ
で、家に帰りゃ また おりこうさん Uh-
可憐な少女 演じてる出典: everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿・小林武史
娘の偏差値を上げるため頑張って育ててきたものの、娘は親に内緒で学校をサボり遊びにまくる。そんな親の思いが裏切らている様子が描かれているのでしょう。
退屈なヒットチャートにドロップキックが意味すること
everybody goesを語る上で「退屈なヒットチャート」は避けて通れませんよね!
ヒットチャートの何が退屈なのか。
筆者は当時のヒットチャートに表面的なラブソングが多いことに対して「退屈」と表現したのだと考えております。
everybody goesで描かれているように、社会は複雑で、時に愛がある故に病んでしまうこともあります。それなのに、ヒットチャートでは愛を賛美。そのギャップに白け、退屈してしまっているのだと思うためです。
ちなみにeverybody goes発売前、1994年の年間ヒットチャートTOP10は下記です。
売上ランキング | 曲名 | アーティスト名 |
1位 | Tomorrow never knows | Mr.Children |
2位 | I LOVE YOU | 尾崎豊 |
3位 | 未来予想図II |
DREAMS COME TRUE
|
4位 | TRUE LOVE | 藤井フミヤ |
5位 | 愛が生まれた日 |
藤谷美和子/大内義昭
|
6位 | 世界中の誰よりきっと |
中山美穂&WANDS
|
7位 | Get Along Together | 山根康広 |
8位 | innocent world | Mr.Children |
9位 | ロード | THE 虎舞竜 |
10位 | 島唄 | THE BOOM |
J SOUND「あの頃のヒット曲[1994年]より」
Mr.Childrenと10位の島唄を除くと、その他はがっつりラブソング・・・!
まとめ
いかがだったでしょうか。everybody goesは今から15年以上前に作られた曲なので、「晩飯も社内で一人インスタントフード食べてんだ」などバリバリ残業している様子など、歌詞に共感できない10~20代の方は多いかもしれません^^;
ただノリの良さは最高なので、気合を入れたいときなんかに聞きくとアガりますね!
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